ショッピングバスケットシステム・プロ バージョン5タイプ 取扱説明書 (5.30〜) はじめに ・ このシステムはシェアウエアです。CGIプログラムはすべての環境で動作することを保障できません。  まず設置して動作確認を行い、試用してみて、本運用しようとする場合にご登録ください。  設置するシステム数(商品フォームの数ではありません。設置したcargo.cgiの数で判断するといいでしょう。)分のシェアウエア登録が必要です。  同じ方が同じサーバに複数設置される場合は割引制度があります。  詳しくはシェアウエア登録の手引きをご覧ください。http://www.rescue.ne.jp/cgi/regist.shtml ・ 当サイトではプログラムの提供のみのサービスです。設置やアレンジ・改造には相応の知識や技術が必要です。  この説明書やいままでの経験で設置が困難な場合は、技術者を雇用したり業者に設置を依頼するなどで対応してください。  個別での設置サポートは時間的余裕はなく一切できませんので、ご了承ください。  なお、当サイトにはご利用者同士でお互いの情報交換ができるように掲示板をご用意しておりますので、自分でいろいろ挑戦してみたい方は、  設置や改造などの質疑応答にご活用ください。 ・ バグではないかと思われる動作不良等を発見された場合は、お手数でも当サイトまでご一報いただければ幸いです。 別バージョンのご案内 ・ ショッピングバスケットシステム・プロには、この説明書を書いている時点において、バージョン3と4シリーズがあります。バージョン番号が上がることで機能が追加されているわけではなく、それぞれ違った特徴があります。ご利用形態に応じて適当なバージョンをお選びください。既にシェアウエア登録している分のバージョン変更やバージョンアップは無料です。 ・ バージョン3では、商品を登録した商品設定ファイルを用意し、設定により在庫処理を行うことができます。つまり、購入されるたびに数をリアルタイムで減らしていくことが可能です。また、添付のsearch.cgiを利用することにより、商品一覧や商品設定ファイルから商品を検索することが可能です。一度に複数の商品をかごに入れることができます。 ・ バージョン4では、フレーム処理に対応しています。商品を入れるたびにかごに入れた商品一覧を表示するのではなく、現在かごに入れた商品の合計額を小さなフレームでご案内し、商品選択が終わってから詳細に移動することができます。また、添付のsearch.cgiを利用することにより、商品一覧や商品設定ファイルから商品を検索することが可能です。一度に複数の商品をかごに入れることができます。 バージョン5タイプの特徴 ・消費税の総額表示(いわゆる税込処理)に対応しました。 ・ このバージョンでは、商品フォームの柔軟性に重点を置き、CGIプログラム部分の設定は容易にし、それを呼び出す商品フォームにいろいろな設定を  含めることで、1つのかごプログラムを設置すれば、HTMLの書き方によっていろいろな商品選択画面を用意することができます。 ・ 最大の特徴は、複数の情報をかごに渡すことができることで、複雑な情報を処理することが可能になったということです。しかしそれによって、  同時に複数の商品をかごに入れることはできなくなりました。1回に1商品をかごに入れるという処理になります。 ・ かごで扱う商品をまとめて設定しておく商品設定ファイルは必要なく、一旦CGIプログラム部分を設置してしまえば、あとはプログラムをいじることなく、  HTMLを用意するだけで商品の設定が可能になります。 ・ 申込時に用意したフォームの中から指定した項目をCSV形式で保存することができますので、たとえば、発送用の宅配伝票の印刷データとして  活用することも可能です。 ・ 仕様としては「円」を前提に設計されていますが、「ドル」等の通貨も利用できます。ただし、小数点以下の形成処理はしていませんし、  合計額の処理においては整数処理してしまいますので、円以外の通貨で利用される場合は、これらのことを承知の上でご利用になるか、  ご自身でカスタマイズしてご利用ください。 ・ 単価と数量によっては消費税額に小数点以下が発生する場合があります。消費税額の設定は商品別にできますが、商品毎に整数処理してしまうと、  合計時に数円単位でずれが生じることになります。そのために、最後の合計以外は小数点以下はそのまま表示・計算し、合計の時点で小数点以下は  切捨て処理するようになっていますので、ご了承ください。(四捨五入に変更したい場合は、cargo.cgi中のcalc()サブルーチンを参照してください。)  v5.24 との相違点  ・消費税の端数処理が切り捨てから四捨五入に変更しました。  ・フォーム設定の消費税率の設定は必須から任意になりました。  ・総額表示処理するように設定した場合は、フォーム設定の中の消費税率の設定は無視されます。  クレジットカード決済(ZEUS社専用)を組み込む場合  ・ZEUS社とカード決済契約を行う必要があります。http://www.rescue.ne.jp/cgi/zeus/ 契約後に設定に必要な情報が届きますので、それを初期設定に書き込みます。   その他、thanks.htmlやjuchu.txtに設定を行います。詳細は当該ファイルを見てください。  WebMoney決済を組み込む場合  ・WebMoney社との契約が必要です。http://www.webmoney.jp/ http://www.webmoney.co.jp/  ・別途、README_WebMoney.pdf をご覧ください。読むにはアクロバットリーダー(無料)が必要です。   お手持ちのパソコンにインストールされていない場合は、下記サイトから無料でダウンロードできます。  http://www.adobe.co.jp/   http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html 設置構成 ・ このセットに含まれる下記のすべてのファイルは、CGIが実行できる場所に配置してください。 .html等はHTMLファイルですが、直接アクセスされずにcargo.cgiから読みこまれて出力されますので、CGIとHTMLを別の場所に配置するように 指示されている場合でも、すべてCGIが実行できる場所に設置してください。既にこの構成で設定されています。 ・ /tmp/ディレクトリはWebから見えない場所に配置するか、添付されている .htaccess を設置してください。この中に適当なファイルを置いて実験し、 ブラウザで見ることができなければ成功です。実験後はファイルの削除を忘れずに。   ┣ /CGIが実行できる場所/ <755>      ┃ ┣ /tmp/ <777> ┣ cargo.cgi <755> ┣ hanbai.txt <644> ┣ jcode.pl <644> ┣ juchu.txt <644> ┣ minicargo.html <644> ... フレーム分割する場合 (sample2に入っています) ┣ thanks.html <644> ・ ご利用のサーバの環境に合わせて適切に設置してください。 ・ 梱包されているwm/フォルダにあるファイルは、WebMoney決済を使用しない場合は必要ありません。 ・ ここで紹介しているファイルはすべて「アスキーモード」で設置してください。特に、minicargo.htmlとthanks.htmlは直接アクセスされません。 cargo.cgiから読みこまれて処理されますので、通常のHTMLのように、バイナリモードでも設置できるものではありません。 CGI設定 ・ cargo.cgi中に初期設定があります。そこに書かれている説明に従って設定してください。適切なパーミッションを設定したら、 cargo.cgiを実行してみてください。ショッピングバスケットの画面が出ればOKです。その時点ではかごには何も入っていません。 ・総額表示に設定すると、すべての合計額から「うち消費税」を算出して表示します。 総額表示処理するように設定した場合は、フォーム設定の中の消費税率の設定は無視されます。 ・ この時点でcargo.cgiの設置に成功しても、まだ手順の半ばです。サンプルの商品フォームが用意されていますので、 まずは適当なフォームから商品を適当に選んでかごに入れてみてください。かごの識別にはクッキーというブラウザの機能を利用しますので、 クッキーを常に受け入れるようになっていなければなりません。 ・ 次に、かごに入れた商品を申込んでみます。空欄を埋めて送信してみてください。発注票や写し(写しを送信するように設定した場合のみ)が メールで届けば成功です。その際に、/tmp/内のaddr.csvというファイルに発送データが記録されていると思います。 ・ 申込用のフォームは、juchu.txt内に記述設定します。既にサンプルが記述されていますので、そのまま利用いただいても結構です。 各フォームに付ける名前NAME=”なまえ”の部分に、NAME=”なまえ;csv”と記述することで、その項目はaddr.csvに記録される項目となります。 ・ ここまでで動作についての確認が終了しました。次にあなたのお店に合わせてカスタマイズします。 商品フォームの書き方 ・ 商品フォームはHTMLで記述します。サンプルは用意されていますので、商品販売の様式によって選んでください。 もちろん、最初から自分で書いても構いません。当然、HTMLの知識が必要です。 ・ 各フォームの意味は次の通りです。TYPE=TEXT RADIO CHECKBOX HIDDEN や SELECT TEXTAREA など、それぞれの動作に違いや目的については、 HTMLの文法書で十分把握しておいてください。サンプルでもいろいろな組み合わせで例文が紹介されていますので、参考にしてください。 例えば「単価」は通常決まっている事項ですので、HIDDENで固定データとして設定します。 しかし、単価を選択できるようにしたい場合は、SELECTやRADIOなどを使って選択するように可変させることも可能です。 いずれも、NAME=”TANKA”の値としてVALUE値を設定すればいいわけですので、その設定手段は何でも構いません。用途や目的によって応用してください。 〔処理プログラム(cargo.cgi)へ渡すデータ〕  項目名 意味 摘要 仕様  ---------------------------------------------------------------------------  CARGO 動作選択 任意 1を与えることでカゴに入れるだけになる(※1)  GNAME  商品名 必須 任意の文字列  CODE 商品コード 必須 半角英数字と記号 (※3)  TANKA 単価 必須 数値  KAZU 数量 必須 数値  TAXRATE 消費税率 任意 数値 単位は%  REM1 備考1 任意 任意の文字列  REM2 備考2 任意 任意の文字列  REM3 備考3 任意 任意の文字列  REM4 備考4 任意 任意の文字列  CALS1 価格調整1 任意 演算記号と数値 (消費税計算に含まれない) (※2)  CALS2 価格調整2 任意 演算記号と数値 (消費税計算に含まれない) (※2) (※1) これを利用することで、minicargo.htmlが読みこまれて表示されます。これは、画面を分割したサンプルで見ることができますが、 商品をかごに入れると金額だけ表示されるようにすることができます。minicargo.htmlに数字が挿入されるのですが、 次の値が各記述部分と置き換わります。 小計の値 消費税の値 価格調整分の値 合計の値 (※2) 価格調整とは、小計計算後(選択商品別の消費税計算後)にその額に加算または減算する額を計算する機能です。 たとえば、学割利用でいくらか減額するとか、数量によって割増料金を徴収するとかなどの場合に利用できます。 いくつかサンプルが紹介されていますので、参考にしてください。 (※3) 商品コードは商品を区別するためのもので、プログラムでは単なるデータとしてしか扱いません。 商品名と共に商品を区別するために活用してください。 ・ 各項目の名称はcargo.cgiで設定することができます。特に備考欄は4つ分用意されていますが、入力されたフォームからそのままデータとして 受け取ることができますので、サイズや色を指定して欲しい商品や、コメントなどを求めたい場合に、自由に利用することができます。 また、価格調整欄についても、名称変更することができます。 送信後の画面の用意 ・ 申込を送信した後に、「ありがとうございました」等の画面を用意します。この書式は、thanks.htmlに記述します。 cargo.cgiは申込をメール送信処理したあと、thanks.htmlを読みこみ、minicargo.htmlと同様に、指定の部分に値を挿入して表示します。 サンプルを使って送信して表示された画面とこのファイルの内容を比較して、どこにどんなデータが入るのかを実際に把握してみてください。 受付時間 受付番号 オーダー内容 メール内容 ・/sample1/ は一般的な例で、/sample2/ はフレームを利用した例です。  いずれも、carogo.cgiと同じ場所に設置します。ただし、HTMLとCGIを別の場所に設置する場合は  この限りではありません(ご自身でパスの修正を行う必要があります)。 製作・著作 ネットサーフレスキュー〔Web裏技〕 http://www.rescue.ne.jp/