sendmailに代るqmail
sendmailはその開発の歴史を物語るかのごとく、改善による改善を重ね、
サーバにインストール&設定したことがある方はご存知の通り、設定用のプログラムを使わないと設定もできないほど、
難解複雑になっています。また、セキュリティホールも見つかってはバージョンアップを繰り返し、
安全上もいろいろ問題が指摘されています。その中で、にわかに注目されてきているのはqmailです。
sendmailに代ってqmailを採用しているプロバイダも増えてきていますが、
ここでは、sendmailがなく、qmailを使うようにプロバイダに言われている場合の、
CGIプログラムへの設定方法についてご案内します。
qmailにはsendmailが付いている!?
qmailには、既存のsendmailをできるだけそのまま利用できるようになプログラムが付属しています。
たとえば、/var/qmail/bin/sendmail にありますが、この場所についてはプロバイダにお尋ねください。
なお、sendmailからqmailに途中移行したような場合など、たとえば、/usr/sbin/sendmail にハードリンクをしてくれている場合、
パスを変えることなく、知らずにsendmailに代ってqmailが動いていることもあります。
ただし、sendmailに多数用意されているオプションスイッチが多用されているような場合、
そのままでは使えない可能性もありますのでご注意ください。
当サイトのプログラムでsendmailを使っているものは、特殊なオプションを起動していませんので、
そのままqmailをご利用いただけます。
自分でサーバも持っていてqmailを導入したい場合
当サイトではサーバ構築関係のサイトではないので詳細には解説しませんが、
日本語redhat Linuxを開発環境としています。これにはqmailが付属していません(sendmailだけ)ので、
別途入手し、インストールする必要がありました。私が参考にした書籍やサイトは以下の通りです。
余談ですが、私の場合サーバ構築は初心者でしたが、設置も設定もセキィリティ設定も、sendmailの比ではなく容易でした。
私の著書「CGIレスキュー 実践Perlプログラミング」では、
TurboLinux4.x日本語版を紹介していますが、執筆後にたまたま入手した日本語redhat Linux(v5.2) の方が、
インストールが非常に簡単で、もし先にこちらを利用していればこれを紹介していたことをここに記しておきたいと思います。
ただ、Linuxにもいろいろありますし、他にSunOSやFreeBSDなど、UNIXの王道のOSもありますから、
利用形態にあったものを利用することをお勧めします。Linux is not UNIX と言われ、王道のUNIX-OSから言うと邪道(UNIXの歴史には実はLinuxは入っていない)のようですが、
ホームユースには十分ですし、解説本も充実していますので、そういう意味では決してひけをとるものではないとも思いますが、さてどうなんでしょう。
・qmailの日本語訳サイト
・「逆引き 日本語 redhat Linux 」LOCUS ISBN4-89814-024-6 P.302
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